646f095c.JPG30-DELUX『シェイクス』
大阪公演中!

昨日初日で、
清水順二さんからは
評判が良かったです!的なメールが来てホッと一安心!

地方でやるときには、
自分の笑いが受け入れられるのかがいつも気になる。

大阪と名古屋
ここの反応って気になっちゃう。

前回30-DELUX『BLUE』の時は
自分の出るシーンだけ、自分の脚本だったけど
最初から最後まで自分の台本で
大阪公演って初めてじゃないかな。



鳥肌実プロデューサーだった頃は
ネタは、ネタ作りスタッフみんなで考えていたものを鳥肌さんと吟味して
作っていったし、

鉄拳の頃は
これもやはりみんなで考えていた。
鉄拳のキャラやトークの設定は俺が作っていたが、
スケッチブックネタの部分は、本人&うちのメンバー。

鳥肌実は鳥肌実らしく、
右翼風のキャラクターをバックボーンに
いかついやつが、ヘボいことを言って笑いを取る。

鉄拳は
悪魔とかいいながら、
内緒とかいいながら、
口が滑って、諸々がバレながら
大きなこと言っていそうで、小さい

とか、

役者って言うよりも
その人そのものが、そういうキャラクターである。
みたいなプロデュースの仕方だった。
これは芸人的作り方。



でも、
お芝居の場合は
みんなが、
この人は「演じている」って知っている。
だから、その演技が真実でないことも知っている。



俺の作ってきた笑いは
そのキャラクターが
真剣に生きている
ってことで笑いを取ってきたり涙を誘ったりしてきた。



伝わるかな。
伝わってくれるかな。



ただのギャグとかじゃなくて、
キャラクターの背景が伝わってくれるかな。




俺は寒い笑い作りが嫌い。



そのギャグが
「受ける人」にはいいだろうけど
「受けない人」を置いてけぼりにするのが嫌い。



受けない人たちへのフォローとして
受けなくても、成立している。
そんな笑いが俺の信条。



だから
キャラクター背景はものすごく考える。



今回のシェイクスも
役名を考えて、
どういう人間像なのかを
じっくりと考えた。

演出の毛利さんと二人で
このキャラはこういう子ども時代を送ってきて
こういう友達がいて
こういうチャンスに恵まれ
こういういじめにあって
こういう成功をしてきて

などなど、
小さい頃からの背景を
懇々と話し合った。


で、
「いるいる!」

と盛り上がって
できあがってきたキャラクター。


共感して欲しいから
共鳴して欲しいから


ステージの上には魂のある役を登場させたい。


「様式美」だけではなく、
「哲学」だけではなく、
「人間」を見せたい。


ステージの上に存在する人間が
リアルに「居て」さえくれれば
俺の書く台本の8割は成功。



そして
あとの2割は
お客さんの気持ちが誰かに感情移入すること。

台本には何人ものキャラクターを出している。
もちろんみんながみんなシンクロ率百%では無いと思うけど、
「うんうん、分かる」
的な役や題材がそこにあって、

んで、
役者や演出が
二倍にも三倍にも百倍にも千倍にもしてくれる。





理想だなー。これ。



大阪は
何倍になったかな?
見られないのが悔しい。